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国東半島は、山々とその間の多数の谷からなる地形をしています。 その地形が、修行場所として向いていたとのことで、28ある谷を法華経28品になぞらえ 天台宗の聖地としてたくさんの寺が建てられました。 そのたくさんのお寺を総称して六郷満山と呼びます。 その六郷満山の中の一つが、こちら富貴寺。 石段を登ると、仁王像の立つ門があります。 門をくぐり、もう少し石段を登ると、木造の大堂が建っています。 こちらのお堂は、900年前に建てられた阿弥陀堂。 九州で現存する最古の木造建築だそうです。 確かに、時代の近い 平泉の阿弥陀堂と形が似ているようです。 往時は、金色に塗られ、内部の壁画も、極彩色だったそうです。 その後、世から忘れられたような時代が長く続き、戦時中は近くに米軍機の爆弾が落ち、 お堂は傾き、子供たちが遊んだり、街の集会所として使われたりしていたそうです。 昭和25年に大修理され、昭和27年に国宝指定された、とのことですが 内部の壁の色彩や絵は、日焼けして薄れるに任されているようです。 900年前、建立時に描かれたものなのでしょうか、仏教画の壁画が魅力的な筆致で 薄くその姿をとどめています。 本尊の後ろには、極楽浄土の絵。たくさん人が描かれており、その全貌をじっくり鑑賞したいと思わされます。 宇佐にある県立歴史博物館には、富貴寺大堂の往時の姿を再現したものが展示されているということ。 それを見に行くのもよいのですが、この実物のこれ以上の劣化を止めるための保存、あるいは、 最先端の技術での修復はできないものだろうか、と考えてしまいます。 ご本尊の阿弥陀如来坐像も、素敵でした。 藤原時代末期の作とされ、県指定有形文化財です。 木像で、背後に背負っている後光が、やや中心がずれているところに またこの阿弥陀様の辿ってきた歴史や出来事に想像を掻き立てられました。 富貴寺大堂、そして、本尊の阿弥陀像は、ともに榧(かや)の木で出来ています。 大堂の前に、樹齢300年と言われる榧の木が立っています。 樹齢の割りには、細いスマートな木だな、と思いました。 強い材で、碁盤などの材として用いられる木だそうです。 |
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